新卒採用に向けたインターンシップの実施は珍しいものではなくなりました。
浸透してきたからこそ、内容の吟味が重要になってきているようです。
今回は、新卒採用のためのインターシップの内容と、
その後の成果に繋げるにはどのようにすれば良いかについて考えたいと思います。
短期インターンシップの浸透度
インターシップに参加する学生の割合は高く、複数のインターンシップに参加する学生も増えています。
マイナビ学生就職モニター調査によると、20年卒のインターンシップ参加率は7割を超え、
参加した企業の数を見ると平均5.8社。6社以上と回答した学生の割合は41%とかなりの活況度が伺えます。
その一方で、参加後に入社意欲を持った企業数の平均が3.5社という結果は気になるところです。
短期インターンシップが可能になり、実施/参加ともに増えたわけですが、
インターンシップの内容はしっかり吟味する必要がありそうです。
参考:
2020年卒マイナビ学生就職モニター調査(2月)
https://saponet.mynavi.jp/release/student/monitor/2020feb/
2018年度 マイナビ大学生インターンシップ調査
https://saponet.mynavi.jp/wp/wp-content/uploads/2018/11/internship_2018.pdf.pdf
どう差別化を図るかがカギ
インターンシップが盛んになり、参加者募集も課題になってくるでしょう。
学生はプログラム内容に注目して選択しています。単に自社と職種を伝える、
会社説明会と大差ない内容では興味を惹くことは難しいでしょう。
参加してもらえたとしても、学生の入社意欲を引き出すことには繋がりにくいようです。
就業体験を実施しても、1~2日で何かを掴み、入社意欲を感じてもらえるような内容を提供するには難しさもあります。
自社や職種を外してでも、学生にとって役に立つプログラムを作るという視点が必要かもしれません。
興味を惹くような参加型のワークショップやグループワークを取り入れて、
その中で自社や職種への適性を測ることも可能と考えます。業務が地味で、
体験させても返って逆効果になる懸念があれば、
視点を広げて思考体験やビジネススキルの内容を盛り込んでみるものおすすめです。
学生に「自社」や「自社能力レベル」が伝わったほうが、入社意欲を喚起する意味でも有効でしょう。
オンライン活用と映像の事後活用
1日、2日など短期のインターンシップは、長期のものよりどうしても印象度が薄くなります。
開催後も自社への関心をキープしてもらうために、
活用した資料をWEB上でも閲覧できるようにしておくといいでしょう。
参加後に再確認できるように、参加者限定でインターンシップの内容を映像配信するというのも一策です。
WEB配信できる写真や映像を持っておけば、
インターンシップに参加した学生との接点を継続することに有効となるだけでなく、
これから参加するインターンシップを探している学生の募集や、企業選択・検討をしている学生に対しても、
信ぴょう性のある情報として届けることもできます。
映像や画像は文字情報より、興味を惹く力を持っています。開催するインターンシップも、
その後の採用活動上の興味を喚起するコンテンツとして活用できるのです。
短期インターンシップであれば、企業は労務管理の必要もなく、開催コストも抑えられます。
短期参加を希望する学生も多いため、長期に比べると開催のハードルも低いでしょう。
興味を惹くプログラム内容と、活用度の高い写真や映像を用意して、
インターンシップの充実を図ってみられてはいかがでしょうか。