【連載1】コストから投資へ:企業のオフィスの捉え方の変化

企業を運営していくには、人、金、モノ、情報が必要です。

まずは、それらを揃えることで事業をスタートさせ、回していくことができます。

オフィス環境やファシリティは、コストではなく投資と捉えられるようになっています。

今回は、その変化の理由を探ります。

 

コストから投資へ

事業運営の拠点、従業員の働く場所となる建物やオフィスなどの施設は、経営資源の中の「モノ」です。

従来は、準備段階でのコストと捉えられていました。

しかし、企業を取り巻くビジネス情勢や雇用環境の変化によって、

オフィスなどの施設・設備に対する意識に変化が見られます。

コストではなく先行投資としてオフィス環境を整備する企業が増えています。

なぜ、多大な経費をかけるオフィスが投資となるのでしょうか。理由としては、以下の3つが考えられます。

オフィス環境が採用や定着に影響

労働者の流動が加速しています。人材不足が深刻化する中、

人材を確保していくことは企業の大きな課題のひとつです。

企業にとって、働きやすさに配慮したオフィス環境があることは採用時のアピール要素となります。

従業員や業務の特徴に配慮されたデザインのオフィスは、

実際に働く従業員のモチベーションの向上にも大きく貢献します。

逆にオフィス環境が業務にフィットしていないと、ネガティブな問題や心理が起き、

退職や転職につながってしまうこともあり得るのです。

 

生産性維持や組織力の向上に貢献

業務を進める際にオフィス環境がその業務にフィットしていると、

従業員は気持ちよく進めることができます。

実際に、業務進行自体もスムーズになるはずです。

そういった環境であれば、生産性の維持や向上の期待もたかまるのではないでしょうか。

取るべきコミュニケーションも、ポジティブな心理のもとで円滑に行われるようになるでしょう

一人ひとりの個性や強みを発揮することも可能になります。

そのような毎日の蓄積が、組織力の強化につながっていきます。

つまり、より競争力のある常に成長できる組織となり、業績の拡大も見込めるのです。

 

社会的評価の維持・向上が図れる

従業員の業務進行に対する行き届いた配慮がなされたオフィスであることは、

従業員満足度を向上させます。

そのことによって従業員の定着率が高いことは、企業の対外的・社会的評価も高めます。

オフィス環境の整備は、社内の従業員だけでなく、株主、取引先、入社候補である求職者、

地域や顧客などのイメージを良くする効果も見込めるのです。

いわゆるステークホルダーに良いイメージを持って貰えれば、

直接、もしくは間接的に業績にも良い影響をもたらしていきます。

 

まとめ

今回は、企業にとってオフィス整備が投資要素となる3つの理由をお伝えしました。

これらの投資効果は、オフィスの作りっぱなしでは十分に得ることができません。

自社オフィスの情報・状況を効果的に発信していくことも重要だと考えます。

次回は、各企業の総務が注目するファシリティマネジメントについて触れていきます。